この記事では、自宅でできるボイストレーニングと話し方の上達法をご紹介します。
あなたは「会話をしているときよく聞き返される」「声がこもっている気がする」こんなお悩みありませんか?
はっきり話しているつもりなのになぜだろう。
実は話し方もトレーニングを行うことで改善することができます!その中でも自宅でできるトレーニング方法と話し方上達法をご紹介します。
歌唱力を鍛えるための自宅でできるボイトレ方法は ≫自宅でできるボイトレは?初心者向けやり方ガイド! をご覧ください。
ボイストレーニングの基本
ボイストレーニングの基本や効果、必要な道具について解説していきます。
ボイストレーニングとは
ボイストレーニングとは何でしょうか?みていきましょう。
ボイストレーニング(和製英: Voice+training)は、「声楽家・俳優など、発声が重要なポイントになる職業の人が行う声のトレーニング方法」を指す和製英語である。
Wikipedia❘ボイスボイストレーニングとは
ボイストレーニングと聞くと、音楽に携わる方が行うイメージがありますが、アナウンサーやビジネスでのプレゼンテーションなど、声の使い方を習得する為のトレーニングでもあります。
声を出すときに使う筋肉を鍛える、ということですね。
ボイストレーニングの目的と効果
ボイストレーニングを行う目的はさまざまで、音痴を治したい、声がこもっていて聞き取りづらい、活舌が悪いから直したいなど、人によって目的が違います。これらは声の質を変えることにより改善されます!
具体的にはどうしたらいいの?
声の高さや大きさ、スピードを意識してトレーニングを行うことが大事なんだ!
聞き手が伝わりやすく心地よい声を出すことができ、歌うことや話すことに抵抗なく発声することができます!
ボイストレーニングに必要な道具
ボイストレーニングを始めるために必要な道具とかあるかな?
声の高さや大きさを確認するための録音器具、スピードを確認するためのメトロノームやストップウォッチがあるといいね!
録音器具は無料のスマホのアプリを利用するのも良いですが、よりクリアに録音したければ、ボイスレコーダーを使ってトレーニングすることをおすすめします。正確に録音することにより、細かいクセや強弱の違いを見つけやすく、改善点に繋がりやすいからです。
メトロノームやストップウォッチも同様に無料のアプリでも十分機能しますが、トレーニングを行うにつれ、より細かなリズム感、スピードを重視するようになると無料のアプリでは制限があります。
そのため、それぞれ事前に揃えておくことをおすすめします!
≫自宅でプロのボイストレーニングが受けられる、買い切り教材もおすすめ!
この教材は歌い方以前の発声練習からきちんと入っていて、自宅でのボイトレにピッタリです。話し方を改善したい人は、特に「Session4 【様々な発音】」はしっかり見て繰り返そう!
メトロノームはチューナーメトロノームより、視覚で分かりやすくリズムが刻める振り子型が初心者にはおすすめ◎
自宅で実践できるボイストレーニング方法
ボイストレーニングのレッスンを受けてみたいけど忙しくて時間がない方のために、自宅で実践できるトレーニング方法を解説していきます。
呼吸法から始める
ボイストレーニングを行う際に最も基本的なことは呼吸法です。まずは息の使い方から始めましょう!
おへその下指3本分の位置とその反対側、腰とおしりの間の部分に手を当てて椅子に座り、骨盤の中心にある仙骨を緩めるようなイメージでゆっくり呼吸し、お腹を押しながら息を吐くトレーニングです。
最初は深呼吸から初め、息の短い呼吸法を行います。かなりキツイですが、はっきり話せるようになるための基本になるので頑張りましょう!
慣れてきたら簡単な歌の詞を呼吸法にのせてトレーニングしましょう!これを繰り返すことにより、メリハリのついた話し方になり、聞き取りやすい声になります。
音程をコントロールする
次に大切なのが、音程をコントロールする能力です。音程とは、声の高さや低さを表すことで、歌唱だけでなく、スピーチやプレゼンテーションにも役立ちます。
スピーチに音程は関係あるの?
自分の声の高低差を正確に聞き取るために、音を聞く耳の訓練が必要なんだ。同じ言葉を何度も繰り返して話すことで、音程をコントロールすることができるようになるよ!
最初は2文字の言葉を使い、1文字目を高く、2文字目を低くすることを意識して繰り返し発声してみましょう。
特に決まっている言葉はないので「あ」を高く「い」を低く発声するとかで大丈夫です。
声の違いがわかったら、「おはようございます」など短い言葉を高低差に気をつけて発声してみましょう。何度も練習していくうちに、自然に音程の取れた話し方になります。
声量を調整する
最後に、声量の調整について解説します。声量とは声の大きさや小ささにより、抑揚をつけて話すことです。
一定の話し方だと感情が伝わりにくく、場合によっては誤解を招く原因にもなります。一番聞いてほしいフレーズに抑揚をつけて話すことで、聞き手が話をよく聞くようになります。
話し方に抑揚を入れるってそんなに大切かな?
顔を見て話すだけがコミュニケーションじゃないよ。例えば、電話で話しているときに低い声で一定の話し方だとどうかな?
誰かに言わされているような、怒っているような印象になるね。
そうだね。でもこちらは自分で考えて話してるし、怒ってもいないよ?
話し方ひとつで誤解を招くことがあるね。そんなことがないよう、声に抑揚をつけて話すことが大事なんだね!
自分で簡単な例文を作り、言葉の意味を紐解いて、どこに重点を置いて抑揚をつけるか繰り返し練習しましょう。すると、感情の入った心に響く話し方になります。
話し方を改善するコツ
ボイストレーニングはいろんな種類がありますが、その中でも話し方を改善するコツを3つ解説していきます。
話すテンポとリズム
話すテンポやリズムは話し方における最も重要な要素の一つです。適切なテンポとリズムは、聞き手に対する理解を深め、また感情を伝える上でも重要です。
急いでいるからと、テンポの速い話し方で会話し、聞き手が理解する前に話してしまうから、会話がスムーズにいかず余計に時間がかかることもあるよね。
適度なリズムを持つことで想像力を刺激し、また効果的な伝達力を持つことが可能になります。実際の会話の中でテンポやリズムを掴むために、自分が話すときの自然なリズムを把握し、それを基にして調整していきましょう。また、トーンや間の取り方もテンポやリズムに大きく影響します。
話すときも歌と同じで、デンポとリズム、抑揚や間の取り方が大事なんだね!
適切なアクセントの付け方
アクセントは、話し言葉のなかで特定の音を強調することで、意味を明確にしたり、感情を表現する手段となります。
要点や新しい情報、感情の強弱を示すなど、話す際にアクセントを適切に利用することは聞き手を引きつける重要な要素です。一番聞いてほしい部分の前に一呼吸おくことで、聞き手が無意識に集中し、話を聞いてくれるようになります。
早口言葉をあえてアクセントや間を作り練習してみましょう。嚙みがちな言葉も言いやすくなりますよ!
感情表現を豊かにする方法
良い話し方とは、情報を伝えるだけではなく、自分の感情を聞き手に伝えることも含まれます。感情表現を伝える方法として、ジャスチャーも含めた話し方であると、話す内容がより深みを持ち、聞き手との結びつきを強くすることができます。
外国人のスピーチは話し方だけでなく、表情やジェスチャーが豊かで、言葉はわからないけどなぜか見入ってしまうよね。
言葉のバリエーションを増やし、自分の感情を適切に表現できるようになることが大切です。これらを意識することで、自分のメッセージをより魅力的に伝えることができます。そのため、日常的に練習が必要です。地道な練習ですが、コミュニケーション能力を高める手助けとなります。
自宅でできる話し方の練習法
自宅でできる話し方の練習法を解説します。どれも手軽で簡単なので、ぜひ試してみてください!
録音・再生を使う
録音・再生は、自宅で簡単に取り組める話し方の練習法の一つです。自分の声を録音し、それを聞き直すことで、自分がどのような話し方をしているかを客観的に理解することが可能になります。
私のように方言が強いと、イントネーションがわからなくなったりするから、録音して聞き直すようにしないと!
それはいい方法だね!トレーニングのたびに録音して聞き返すと、自分の成長が見えてやる気アップするよ!
録音するときは、リラックスしてトレーニングするようにしましょう。途中で嚙んでしまったり、言い間違えても続けるようにして、どのような言葉が間違えやすいか見つけながら修正していくようにしましょう。
鏡を使った自己視覚化法
鏡を見ながら話すことで、自分の表情やジェスチャーをよく観察できます。
最初は恥ずかしいけど、思い切ってやってみよう!
これにより、話す際の体の動きや、表情が適切かどうかを確認することができます。また、目線を鏡に合わせることで、自然な目線の送り方も身につけられます。話す際には表現力も重要なので、表情や体の動きを意識した練習を取り入れてみましょう。
練習しているところを録画して客観的にみるのも修正点が見えやすくておすすめだよ!
朗読練習の効果
朗読とは文章を読むだけでなく、音程や抑揚をつけ、聞き手に伝わりやすく声に出して読むことです。この練習は、自己表現力を高め、話す力を鍛える効果的な手段です。それにより、正確な言葉の使い方や表現力を身につけることができます。
いきなり読み始めるのではなく、一度文章に目を通して内容を理解してから声に出して読んでみましょう。朗読を行うことで、いろいろなイントネーションや抑揚を試すことができ、表現の幅を広げることができます。
「、」や、「。」を意識して朗読しましょう。文章と同じで、次の話題を聞いてもらうために「。」で一度話を終わらせる意識で読み進めます。
日常で使えるボイストレーニング
日常の中でも手軽に行えるボイストレーニングについて解説していきます。必要な道具もほとんど無く、忙しい日々の中でも無理なく取り組むことができます。
入浴時間を活用する
入浴中はボイストレーニングに最適な時間帯の一つです。温かい蒸気が体の細胞を活性化して喉をほぐし、自然と深く長く呼吸する状況が作られ、声のトレーニングにとって理想的な状態になります。
具体的にはどんなトレーニングをやったらいいかな?
なんでも大丈夫!その日行ったトレーニングの復習でもいいし、呼吸法など基本の練習でもいいね!
入浴時間の数分でも良いので、簡単にトレーニングしてみましょう。声帯が鍛えられ、より声のバリエーションが広がります。
ラジオやテレビのナレーションを真似る
ラジオやテレビのナレーションを真似ることも、日常で手軽に行えるボイストレーニングの方法の一つです。特にプロのナレーターは、声の表現力、抑揚、発音、語尾など、一般人にはなかなかマスターできない技術を持っています。
声だけで伝えるラジオを聞いで真似するだけでもトレーニングになるよ!
ただ真似するだけでなく、何を伝えようとしているのか、どのような感情、速度で話しているか理解しながらトレーニングしましょう!
適切な感情表現は、聞き手に語る内容をより強く伝える力を持っています。
歌をうたう
歌をうたうのも、日常的に声を鍛える効果的な方法です。運転中や家事をしながらなど、スキマ時間に取り組むことができます。
ボイストレーニングの基本、呼吸法や音程、声量を意識しながら、好きな歌をうたってみましょう!話し方だけでなく、歌唱力もアップしますよ!
様々な感情を込めて歌うことで、話し声にもその表現力が反映され、声の魅力を引き立てます。さまざまなジャンルの曲に挑戦して、自分の声をより幅広く表現できるようになりましょう。
ボイストレーニングによるトラブル回避
知識や経験が不足する中での自己流のトレーニングは、思わぬトラブルを招く可能性もあります。声帯の健康を維持しつつ、最大限のパフォーマンスを引き出すためのボイストレーニング方法を解説していきます。
声帯への負担を解消する
声帯への負担を解消するにはどうしたらよいのでしょうか?喉が痛くなってしまった時の対処法などもみていきましょう!
話に夢中になると喉が痛くなるのは、声帯に負担がかかりすぎているからです。このようなときは、喉を一時的に開いて負担を減らしましょう!
あくびやため息で一時的に楽になるよ!
のどが痛くならないように、ボイストレーニングの基本である呼吸法を習慣づけるようにしよう!
声の老化防止について
年齢を重ねるにつれ肌や体力が衰えるのと同じで、声も衰えてきます。声帯の衰えにより、声を発するときに閉じるはずの声帯がうまく閉じずに、隙間から空気がもれてかすれたような声が出てしまいます。
自分の声を客観的に聞いてみると、昔はこんな声じゃなかったのに。とショックを受ける方も。
のどを鍛えることは声帯の筋トレ行うことと同じ。ボイストレーニングを適度に習慣づけることで鍛えられ、年齢を重ねても若々しい声を発することができるんだよ!
普段から会話をする機会を増やすことも大切です。旅行ツアーに参加したり、学校や職場でも積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう!
ボイストレーニングの注意点
早く上達したいがために、疲れていても無理をしてトレーニングを行うことは、声帯に負担がかかりすぎたり、場合によっては体調不良につながることもあります。
適度に休息しながら、トレーニングを行うようにしましょう!
例えば、昨日は少し頑張ってトレーニングを行ったから、今日は呼吸法だけ。など、メリハリをつけてトレーニングを行うことが大事です。声帯を適度に休ませながら、無理のない範囲でボイストレーニングを行いましょう。
ボイストレーニングの効果的な進め方
ボイストレーニングが上達するための、効果的な進め方を3つ解説していきます。
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継続がキー
ボイストレーニングは、日々の継続が求められます。音程を取る能力や声帯のコントロール、呼吸法を身につけるには時間が必要です。
初めての練習では思うようにいかないことが多いけれど、続けていくと少しずづ改善点が見えてくるよ!
でも学校や仕事で忙しいし、毎日たくさん練習なんてできないよ。
自分なりの目標を設定したらどう?例えば、平日は入浴中に10分だけ。休みの日に30分練習するとかでも大丈夫だよ!
なるほど!それなら部活で帰りが遅くなる私でもできそう!
継続が難しい時には友人と一緒に練習する、一度休憩してゲームをしたり、本を読んだりして気持ちを切り替えてから再開するなど、自分なりの対策を考えるとよいでしょう。
リラックスできる環境を作る
声を出す際は、心地よくリラックスできる環境を作ることが大切です。家で練習する場合、騒音がなく、誰にも邪魔されず、スペースも十分にある場所が最適です。
家で1人になるのが難しいなら、カラオケで練習するのもアリだね!
また、心の状態も重要です。無理に練習をするのではなく、自身がリラックスできる時間帯で行うことが大切です。トレーニング前に全身のストレッチを行い、リラックスさせてから練習に取り組むとより良い結果が得られるでしょう。
小さな変化も自己評価する
ボイストレーニングは、大きな成果がすぐに見え、上達するものではありません。しかし、何か新しいことを学ぶ際には、細かい部分の改善が大きな成果に繋がっていきます。
音程や抑揚など、日々の練習で少しずつ変わっていく様子を見つけて、自己評価しましょう!
自分自身の進歩を確認して満足感を得ることで、次の練習にも向き合える力となります。また、日々の練習を録音し、定期的にそれを聞き返すことで、自分の声の変化を確認することができます。
小さな進歩が大きな目標にむけてのモチベーションを保つんだね!
ボイストレーニングを支えるライフスタイル
ボイストレーニングとは、声を鍛えるというだけでなく、トレーニングを続けていくための生活全体を見つめ直すことも含まれます。ここでは、ボイストレーニングを支えるライフスタイルを解説していきます。
食生活と声の関係
まず、食生活が声に大きく影響を与えます。身体全体を作り上げると共に、声の材料にもなります。
肉、魚、野菜をバランス良く摂取しましょう。
アルコールやカフェインは、喉を乾燥させやすく、声帯への負担に繋がります。また、辛い食物や冷たい食物は声帯に負担をかけるため、適度に摂ることが大切です。
適度な運動とリラクゼーション
次に、適度な運動もボイストレーニングには欠かせません。適度な運動によって血行が良くなり、全身の筋肉が柔軟になります。特に、声帯周りの筋肉は声を出すために直接関わるので、適度な運動は必須です。
舌を上下左右に動かし、声帯周りを鍛えましょう!声のボリュームやトーン、クリアさが向上します。このような運動と並行して、リラクゼーションを取り入れることも大切です。
運動を終えた後は、ストレッチやヨガを行い、筋肉の緊張を和らげましょう。
リラックスすることにより、声に余計な力が入りにくくなり、自然で美しい声を織り出せるのです。
睡眠の重要性を忘れずに
最後に、忘れてはならないのが睡眠です。良質な睡眠は、体全体を休める時間であり、声のためにも非常に重要です。
一日の疲れを癒すためにも良質な睡眠は欠かせないよね!
トレーニングをやりすぎて睡眠不足になったら声帯の疲労も回復しないし、トレーニングの質にも影響が出てしまうね。
声は体調や心情を表現する手段であるため、しっかりと休息を取ることで、より良いパフォーマンスを発揮できるのです。
以上のことをふまえて、無理のない範囲で日々ボイストレーニングを行い、繰り返し練習しながら改善点を見つけ、自己評価しましょう!地道なトレーニングが実を結び、明るくハキハキとした抑揚のある声を出すことができるようになります。